【続報】いいづなリゾート コース仮復旧

先日、『【続報】いいづなリゾート 土砂流出』としていいづなリゾートのコース内への土砂流入をSBC信越放送がニュース報道したという記事を書きましたが、その内容に一部誤りがあったのでその訂正と共に、新たに現時点でわかっていることを書いていきます。

その前に、『紙離れ 新聞離れ』がささやかれている昨今、今回の私の誤った情報の流布も根源はそこにあるということに愕然とします。
自分が若い年代だという自覚も実態もないにも関わらず、インターネットでの情報収集のみでほぼ補完できるという思い込みがあったのでしょう。新聞にしろインターネット上にしろ情報の提供者がいるわけで、その皆さんは自分の足で情報を集めてきているなか、自分の目で見て感じてなどと書いた当の本人が、その労力を惜しんでいた結果で、反省すべきです。

そういったことを全て棚に挙げて、あえて新聞社にお願いしたいことは、記事へのアプローチを充実させて欲しいということです。有料会員にしか記事を読ませないというのは至極当たり前のことと理解できるのですが、どんな記事を書いているのかさえも検索できないシステムは、宝物を山奥に埋めておくようなものだと思います。

さて本題ですが、信越放送が夕方のSBCニュースでいいづなリゾートスキー場の土砂流入を報じたのは11月21日(火)のことですが、その日の信濃毎日新聞朝刊に『飯綱「いいづなリゾートスキー場」台風21号でゲレンデに土砂』という見出しでより詳しく報道されていました。本日12月1日現在では下部の流入土砂除去がほぼ終わっているような雰囲気で、後は上部の仮工事等なのかなといったところですが、今回の一連の工事に至った経緯等も明らかになってきたのでそれも含めて時系列でまとめまておきす。

日付 出来事
10/23 深夜から24日未明にかけて台風21号通過の影響で、
いいづなリゾートスキー場で土砂崩れ発生。
不明 北信森林管理署現地調査、協議・不調。
県林務局と協議・不調。業者選定。工事費用見積もり。
11/14 2017年11月 土砂崩れ』投稿。
11/15 予備費を充用して緊急的工事を前倒しで実施開始。
11/20 飯綱町議会 第5回臨時会(会議録)、補正予算可決。
議員現場視察。
11/21 信濃毎日新聞・信越放送が土砂崩れを報道。
11/22 本工事契約締結。以降着工。
【続報】いいづなリゾート 土砂流出』投稿。
12/18 復旧工事終了(予定)
12/23 スキー場オープン(予定)

11月20日に開かれた町議会臨時会の会議録が早くともここ何日間に公開されました。ここまでわかっている情報の出所の多くがこの会議録からで、最新で最も詳しい内容でもあります。

それによると、今回の自然災害の原因としては『7・8月の大雨、10月の台風』の降雨量増加で地盤が緩み、当初スキー場を開くにあたってのコース平滑化工事に伴って沢を埋めた箇所の土砂が崩落した(推測・信濃毎日新聞にも同様の記述あり)ということです。国は土地を貸与している立場なのでそのスキー場造成による影響と思われる土砂崩れに対して修繕の責めを負わず、県も国有地への支援は困難。よってスキー場の所有者である町が主体となって復旧工事を行うことを決定しましたが、スキー場オープンの期日までに猶予はなく、議会の承認を待たずに前倒しで工事を開始し、後日補正予算(12,639,000円)が臨時会で承認されました。ただし、補正予算で認められた復旧工事にはシーズン終了後に『必要になると思われる(町長発言)』上部崩落箇所の補修工事費用は含まれず、来年度予算に一部追加計上されるかもしれません。

スキー場の復旧工事は下記を予定していて、いくつかの作業については既に終了しているようです。

  • 下部のコース上に流入した土砂、そして土砂とともに流れてきた木・石等・倒れたナイター設備3基を撤去する作業。
  • コースに残っている土砂の平滑化作業。
  • 上部ゲレンデの崩落部分に柵及びネットを設置する安全対策作業。
  • 地中に配管していた電力供給線の再配線作業。
  • 仮ナイター灯の設置作業。

これでもまだモヤモヤした気持ちが晴れない部分もありますが、いいづなリゾートスキー場は2017/18シーズンも元気に営業できそうです。皆さん安心してください。後は工事が無事に終わり、予定通りスキー場がオープンに漕ぎ着けるのを温かく見守ろうじゃありませんか。

このサイトの趣旨とはあまり関連性のないことに、いろいろ首を突っ込んでしまった感があります。いいづなリゾートスキー場にはコース外滑走解禁に向けて働きかけていきたいところですが、それ以前に閉鎖してしまっては元も子もないので、再来シーズン以降も営業できるようにがんばってもらいたいと思います。

“【続報】いいづなリゾート コース仮復旧” への2件の返信

  1. コースレイアウトとリフト券の安さに魅力を感じてこちらのサイトにたどり着きました。いろいろとある中とりあえずあと2年は町が運営するんですね。富山から月に1度十日町に仕事で行くのですが、その帰りに利用したと思っています。富山県でも立山山麓にある3つのスキー場の内あわすのスキー場がNPO法人で運営、ゴンドラスキー場はゴンドラの鉄塔が自然災害で折れ曲がりゴンドラは止まったまま。厳しい運営を強いられています。立山山麓スキー場のシーズン券を購入したらいいずなリゾートの料金は半額になったので今冬お邪魔します。62歳のスノーボーダーです。興味深い記事ありがとうございました。

    1. molkさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
      どこでも似たような状況のスキー場がやっぱり沢山あって、長野でもさのさかや八千穂高原なんかが、いいづなリゾートと同じく当面今シーズンの営業に漕ぎ着けましたが、継続的な営業の目処は立っていないようです。それぞれ特色のあるいいスキー場なんですけどねぇ…。
      立山山麓もいいスキー場ですよね、北陸では最大・最高の雪質で。ゴンドラがそんなことになっているとは知りませんでした。最後に行ったのは20年近く昔のことです。
      一点だけ。
      飯綱町はいいづなリゾートスキー場の経営を指定管理者の飯綱東高原観光開発合同会社に任せているので、表面上は運営には一切関わっていないんですよね。この辺もいろいろと複雑でよくわからない状況になってます。

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